さて、今回から実際に創作をしていこうと思います。
このブログの目的は、第一にたくさんのアニメ・小説などの作品の鑑賞を行うことです。
加えて、それによって得られる作品を作る方法論を用いて、自分でも創作をしてみよう、というのがもう一つの目的でした。
クリエイターを志望する方も、わたしの創作過程を参考に、自分の作品を作る際に役立てられるかもしれません。
考える「まずどんな話を作ろうか?」
小説を書くのなら、まず「何を描きたいのか」つまり「テーマ」あるいは「ジャンル」を決める必要があります。
なぜでしょう? それは、「小説を書く」人たちが陥るある現象を防ぐためです。
それは、いつまで経っても書きはじめられないことです。あれもいいなこれもいいなと夢想しているうちに時間ばかりが過ぎて、結局妄想で終わってしまう。これはただの時間の無駄遣いです。
テーマ・ジャンルを最初に決めることで、「こういう小説を書くんだ」という覚悟が決まります。
書きたい「テーマ」は一人一人違うでしょう。そこに方法論は無く、自分のあたまに浮かぶアイデアを頼りにするしかありません。書きたい「テーマ」すらない、ただ小説が書きたいんだという人もいるでしょう。
しかし難しく考える必要はないのです。
なぜなら、テーマ・は簡単なものでもいいのです。たとえば、「甘々な恋愛を描く」とか「波乱万丈の冒険を描く」とか。
「そんなに適当じゃ、月並みな作品しか出来ないじゃないか」と思う読者もいるかもしれません。
確かに、ぼんやりと「恋愛」「冒険」という「ジャンル」だけを思い浮かべるだけではいけません。
ここで重要なのは、しっかりと「甘々な恋愛ものとは何か?」「波乱万丈の冒険とは何か?」という、今から小説で描く、根本的な「テーマ」を考えることです。
テーマは、「少女とは?」「革命と反乱の違い」みたいな奥深いものでも構いません。というか、それが出来るならやってください。そんな実力がある人はこんなサイト見てないで書いて応募してきてください。
テーマを設定する時に、なんとなくで済ませると、作品はオリジナリティーのない、どこかで見たことのある物の継ぎはぎになってしまいます。
テーマを先に設定して、それを達成するためのジャンルを考えるのが正統派ですが、好きなジャンルを選んだうえで、そこから達成可能なテーマを選ぶのも手段です。臨機応変にやってみてください。
また、テーマ・ジャンルを設定したうえで、それがどこに行きつくのか、書き始める前に考えましょう。
半分くらい書いた後で、「やっぱりこれじゃわたしの思い描くラストに話が落ち着かない!」となった場合、最初から書き直さねばならなくなります。
まとめ
物語のなんとなくの方向性を考え始めるために、
テーマを先に設定するのは、「ラッピングは後で、中身から考える」イメージで、
ジャンルを先に設定するのは、「外堀から埋めていく」イメージです。
そしてラストを決めておくことが最重要です。
……
わたしはこんな小説を書く
さて、わたしの創作の話になりますが、今回は、創作した小説を「小説家になろう」に投稿することにしました。たくさんの人に評価してもらうためですし、人気が出なかったら、さっさと打ち切って「何がいけなかったのか?」考えるためです。
そのことを考慮して、「小説家になろう」に溢れる「異世界転生」「ハーレム」という人気ジャンルの作品を創作することにします。
テーマは、とりあえず「異世界の少女たちの悩み」に設定します。後でいいアイデアが浮かんだら、臨機応変に変えていきます。べつにかっちりやっていく必要はありません。
それを主人公が解決していくことによって、ストーリーを進めようという魂胆です。たくさんの女の子キャラクター(ヒロイン)を登場させることができ、キャラクターを増やせばそれだけ話を膨らませることが出来るテーマ設定です。
しかし、これだけ読んでも「ありがちなラノベっぽい物語になりそうだな」と思う方はたくさんいると思います。
大丈夫です。今はただ、外的環境の要請に基づいて条件を設定しただけです。ここから創作が始まるのです。今は、まだスタートラインに立ったところと言えるでしょう。
ここから、小説の五大要素「テーマ」「世界」「人物」「物語」「文体」を掘り下げていくことで、物語はみるみる見違えていきます。
(賞に応募するような小説を書くなら、「もっと深いテーマ」を題材に選ぶべきなのですが、今回は「小説家になろう」に投稿するので、多くの読者の人気を得ることも視野に入れて考えていこうと思います。)
まとめ
物語を作る……まずどこから始める?
→「テーマ・ジャンル設定」
テーマを先に設定する→「ラッピングは後で、中身から考える」人向け
ジャンルを先に設定する→「外堀から埋めていく」人向け
……オマケ
わたしが実践している創作論は、下の「冲方丁のライトノベルの書き方講座」をベースに、発展、応用したものです。
(この本は既にわたしの記事でレビューしています。読んでみてください)
あなたも、読んでみてはいかがでしょう。